宗教哲学1

 昨日は、宗教哲学に関連した記事を掲載したが、宗教哲学は、この9月の日本宗教学会・学術大会でも公開講演会(9月9日、14:40-17:40、大隈記念講堂)のテーマとして設定されている。「宗教哲学の根本問題」である。

 講演者は、クラウス・リーゼンフーバー上智大学名誉教授であり、題目は「意味への問い──宗教哲学の根拠づけために」である。リーゼンフーバーさんは、中世哲学を中心に近現代や日本の宗教哲学まで幅広い視野に立った宗教哲学研究をこれまで、公にしてこられたが、それらはキリスト教思想研究とも密接な関わりがある。

 この機会に、私の手元にある、リーゼンフーバー著の文献を紹介することにしたい。なんといっても、わたくしが重要と思うのは、まず、次のものである。

K・リーゼンフーバー
『中世哲学の源流』
創文社、1995年。


第一章 中世哲学研究の現況

第Ⅰ部 教父時代における中世思想の基礎づけ
第二章 使用と観想──文化と宗教の関係についての教父思想の二類型
第三章 ボエティウスの伝統──プラトン主義とアリストテレス論理学の中世への継承
第四章 ラテン中世における教父神学の遺産

第Ⅱ部 言語と知識
第五章 アウグスティヌスにおける言葉と思惟
第六章 サン=ヴィクトルのフーゴーにおける学問体系
第七章 ボーヴェのウインケンティウスにおける教養精神
第八章 トマス・アクィナスにおける言葉

第Ⅲ部 自由と至福
第九章 中世思想における至福の概念
第十章 ボナヴェントゥラの自由論
第十一章 神の全能と人間の自由──オッカム理解の試み

第Ⅳ部 自然と存在
第十二章 被造物としての自然──教父時代および中世における創造論
第十三章 アウグスティヌスにおけける自然理解
第十四章 トマス・アクィナスにおける自然理解
第十五章 トマス・アクィナスにおける存在理解の展開
第十六章 存在と思惟──存在理解の展開の可能性を探って
第十七章 トマス・アクィナスにおける神認識の構造
第十八章 知性論と神秘思想──十三・十四世紀スコラ学の問題設定

あとがき
索引

 中世哲学についての重要な議論が多く見出される。研究はこうした先行研究との対決においてはじめてその意義を論じることが可能になる。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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