宗教哲学4

 今回は、リーゼンフーバーさんの著作集から、次のものを紹介します。

クラウス・リーゼンフーバー
『思惟の歴史──哲学・神学的小論』(クラウス・リーゼンフーバー小著作集Ⅳ)
知泉書館、2015年。

 この論週では、著作集の「最初の三巻において主題となった人間の超越と信仰の範囲内に留まらないで、思想史の広い視点を通して人間の思惟そのものにとって重大と思われるテーマ」(v)が扱われる。「本書は数多くの断章から成り立ってはいるが、それらを一つの全体に結合させているのは、人間──その課題とその世界を含めて──の真なる存在への問いである」(vi)。
 序文などとは別に、収録された小論は、41に及ぶが(数が多いので、個々のタイトルは省略)、それは次のように区分されている。

Ⅰ 古代の思想
Ⅱ 中世の思想
Ⅲ 現代の思想
Ⅳ 思想と超越
 そして、最後に、初出一覧、主要著作一覧、索引、が付せられている。

 たとえば、「22 現象学とカトリック思想」「23 現象学とスコラ学」が、現象学(フランス)における神学的転回を合わせて論じるとどうなるだろうか。また、「38 神の存在証明」「39 神学と哲学」などは、宗教哲学を問い直す上で重要な問題である。この論集は、宗教哲学の問題の広がりという観点から見る必要があるように思われる。実際、この論集には、興味深い問題がまだまだ多く存在しており、さまざまな考えを進めるヒントになる。

 昨日は、創文社の件を記事にして取り上げたが、思わぬ反響に驚いている。今回のクラウス・リーゼンフーバー小著作集は、創文社とも関わりのある、知泉書館からの刊行であることは、もちろん、まったくの偶然ではあるが、不思議な感じである。
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