キリスト新聞から

キリスト新聞(第3407、2016. 7. 23) が届きました。以下、紹介を行います。大学は、前期授業も終了にさしかかり、次は試験・レポート・採点・成績です。

<第一面>
・「英・EU離脱〝分裂から和解へ〟」「在英聖公会司祭に聴く教会の反応」
 EUからの離脱をめぐる国民投票後、「イギリスでは、予想外の結果に混乱が続いている」、「立教英国学院チャプレンとして働く  日本聖公会神戸教区司祭の與賀田光嗣氏に、現地の様子と教会の動きを聞いた。」

 「英国民間に「分裂」が現れています」、「連合王国の行方に関わる分裂」、「英国国教会は」「EU離脱/残留」に対して声明は発表していません」が、「選挙開票直後」「人々が分裂しないように、互いを憎まないように。共に歩むように、との声明と祈り」を発表。「宗教多元社会とも言える現在の英国では、各々の宗教的立場を尊重し、分裂ではなく「和解の道」を祈り求めねばなりません。」

 確かに、EU離脱問題は、英国国教会にとって大問題とならざるをえないだろう。もちろん、今回の国民投票の結果が、まったく意外なことであったか自体は、分析が必要だろう。ヒックが宗教多元主義を提唱してそれなりの年月を経過したイギリスも、いまだ宗教多元性への適切な対応を見いだせていない。これは、宗教的多元性が狭義の宗教問題ではないからにほかならない。とこかくも、イギリスとEUには注目をし続ける必要がある。
 それにしても、與賀田光嗣さんの名をこのように形で目にすることになり、昔のことがいろいろと思い起こされた。最初に彼に会ったとは、與賀田さんが関西学院大学の学生だったころだろうか(10年前?)。

「Headline/ヘッドライン」:
・「バチカン暴露本出版の記者に無罪」
・「チェコで「ヤン・フス記念年」終わる」
・「西南学院大で学校教育同盟総会 新理事長に梅津順一氏」
・「立教女学院短大と附属幼稚園天使園 18年度以降の学生・園児の募集停止」

<第二面>
「Topics/トピックス」
・「社会」:「〝平和作る新しい人間を社会へ〟」「ホーリネスだ夏記念聖会で森島豊氏が講演」
 「第25回ホーリネス弾圧記念聖会が6月26日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会」で行われた。森島豊氏が「残圧は昔話ではない」と題して講演。約140人が出席。

 確かに、弾圧は昔話ではない。しかし、聖書的なものに基礎づられた「社会的な問題に取り組む信仰や神学」とは、何か。それは自明なのか。

・「教会」:「〝平和の福音伝えられる教会に〟」「日基教団と大韓教会が交流会」
 「第21回日韓教会交流会」が6月26日、日基教団西新井教会で開催。85人参加。

 こうした交流が、歴史を切り開くものとなるか。課題は大きい。

・「教会」:「地上の暗闇に灯をともして歩く」「片柳弘史氏がマザーテレサの生涯語る」
 9月4日に列聖式を迎えるマザー・テレサ。7月2日、カトリック麹町教会ヨセフホールで、「神のいつくしみを証しするために──マザー・テレサの生涯と言葉に学ぶ」と出した講演会。登壇は、片柳弘史氏。

 高山右近と言い、マザー・テレサと言い、カトリック教会は、話題が多い。これは、チャンスか。

・「神学」:「ミニストリー誌 東北で「神学講座」」「死生学、教会教育、聖書学で特別講義」
 雑誌ミニストリーが主催する、「ざっくりわかる『ミニストリー』神学講座」が6月27日、日基教団東北教区センター・エマオで開催。石居基夫「死生学──主のいのちに結ばれて」、古谷正仁「教会教育──原点に返ろう! 教育力の再発見」、吉田新「聖書学──原点を味わう」の三つの講義が行われた。

 学びの要求・需要はある。では、どのように形にするか。
 
 「Satellite/サテライト」:
・「日本福音ルーテル教会総会 式分改定は2028年に」
・「札幌で朝祈会全国大会」
・「作家・小川国夫の未発表原稿「藤枝教会史」発見」
・「バングラデシュテロ犠牲者 田中宏さんらの葬儀営まれる」
・「日本キリスト者平和の会総会 神谷武宏牧師が報告」
・「世界文化遺産登録目指し 長崎市役所で教会の絵画展」
・「神戸YMCAが130周年」
・「30日にキリスト教学校フェア プロテスタント17校が参加」
・人事「好善社」

<第三面>
・「終活・なんでも相談室 Q+A」
 Q:「教会に家を遺贈で断られたが。
 A:「清算型遺贈」も。教会は遺贈に関心を。
 今回のお相手:中井幸夫さん(中井幸夫税理士事務所)

 「一般論ですが、「遺贈」はいわゆる「贈与」ではなく「相続」行為ですので」「家などの不動産を遺贈すると」「所得税が課税されます」、「遺贈として受けた不動産を宗教施設として使うのか? どう扱うのかなどの問題の発生が予想されます」。教会は「不動産の遺贈を拒む傾向があります」。この解決策として「清算型遺贈」があります。

 なるほど。しかし、教会員などからの遺贈の受け入れることは、今後大きな意味を持ってくるはずである。

 ・服部弘一郎(映画評論家)「映画(スクリーン)の中のキリスト教」
 「神なき時代のキリスト教映画(8)」:「ウィッカーマン」(1973年)
 「キリスト教は正しさの基準になり得るか?」

 「古代社会では、人々が神に生け贄を捧げた」「人間を捧げることもある」「士教記にはエフタが自分の娘を生け贄に献げるエピソードが野っている」「こうした習慣はキリスト教のよって滅ぼされたが、この映画では主人公が現代に残る受けに枝の儀式に遭遇する」。
 「ここに出現するのは、共通の価値基準がどこにも存在しない世界だ。何が正しく何が間違っているのか。その判断基準がすべて失われている」、「この映画の本当の恐ろしさは、ここにある」。

 生け贄、犠牲、暴力は、宗教の根幹に遡る暗い問題である。抑圧しても形を変えて繰り返し回帰する。真の解決はどこにあるか。判断基準が揺らいでいるのは、まさに現代。

<第四面>
・SONO:「教派擬人化マンガ ピューリたん」29
 「突然の訪問」、「突撃!隣のお兄ちゃん」
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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