宗教研究の動向

 昨年度、集中講義を行った縁であろうか、京都大学宗教学研究室より、『東京大学宗教学年報』(XXXIII、2016年3月31日)をいただいた。これに加えて、田丸徳善先生への追悼文など掲載された、「別冊」も添えられていた。
 まず、目次から。

<論文>
・"How" Religion and Violence" Is Taught in School Textbooks. (藤原聖子)
・ルーマニア保安警察の供述調書にみえうrシオランとエリアーデ (奥山史亮)
・近世災害における「世なおし」の呪文と「泥の海」の終末──1662年の京都大地震と『かなめいし』 (朴炳道)
・周期的に訪れる災禍──古代日本における災禍の理解と対応について (馬場真理子)

<研究ノート>
・西田哲学における〈統一〉概念とボードレールの影響関係──その覚書 (飯島孝良)

<研究動向>
・ゾロアスター教、マニ教の表象論──二元論の表象 (膽畑隆明)
・ニコラ・バレ研究史小論──新たな霊性研究にむけて (熊谷友里)
・フランスのセクト論争──セクト論争への社会学的アプローチ (田中浩喜)
・葬送儀礼の現代における変容 (久松彰彦)

<欧文要旨>

 歴史のある雑誌であり、これまでも、多くの優れた論文が掲載されてきた。今回の雑誌の内容も、宗教学の広がりを感じさせる多岐にわたるものとなっているが、最近の動向の一端が感じられるようにも思われる。
 京都大学キリスト教学研究室との類比で言えば、『キリスト教学研究室紀要』(キリスト教学研究室)と『基督教学研究』(京都大学基督教学会)との中間的な位置づけとなるのかもしれない。

 今回、久しぶりに、『東京大学宗教学年報』を手にして感じたのは、「研究動向」の存在意義である。東京大学宗教研究室では、修士課程の段階で、『年報』への掲載できるだけの「研究動向」の整理を要求しているように感じられるが、参考にすべき指導方針と思われた。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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