南原繁『国家と宗教』4a

今回は、南原繁『国家と宗教──ヨーロッパ精神史の研究』の補論「カトリシズムとプロテスタンティズム」の「四」です。ただし、最初の導入のみ。数回に分けて紹介します。
 カント以降の全体の概観が示されます。

「ヘーゲルの哲学」
「カントの残した問題の解決を求めて」「ドイツ理想主義国家哲学の完成であるとともに、根本においてギリシャ主義とキリスト教との新しい一大綜合の企て」、「中世トーマスの体系とまさ相対比せられるべき」「厖大な近世最後の綜合体系」
「絶対的な国家観」「根底においては宗教と哲学と、信仰と理性との融合、言いかえればキリスト教の理性的論証としての一個の哲学的神学あるいは神学的哲学であった点」
「ヘーゲル左派における人間学的な立場」「マルクスの経済的唯物史観へ」(351)
「西欧英仏における実証主義精神の、同じく真理の相対主義の立場と、ついに宗教に対する無関心の傾向とともに、政治国家の単なる権力的手段化と相まって、ヨーロッパ文化の根底を脅かす大いなる危機に導いた」
「これに抗してナチス・ドイツが新たな民族的世界観を掲げて興り、それによって国家共同体の理念がいかに前面に高く掲げられるに至ったか」
「もはや絶対的真理概念ではなく非合理的な人種的生の哲学」、「キリスト教ではなく、かえって古代的世界の宗教に結びつく」「ヨーロッパ文化との決定的分離の徴候」「ヨーロッパ精神の危機と苦闘」
「現代ヨーロッパ文化の危機をいかにして打開すべきであるか」(352)
「近世がそこから出発した中世に立ち帰ることによって、問題の解決に当たろうとするのが、カトリック主義本来の立場であり、その理論的方法が田中教授等が掲げる「自然法」の概念である」「「共同体」的自然法」「中世固有の自然法」(353)
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