『学術の動向』 から

『学術の動向』 2016. 8 (日本学術会議)が届きました。
 今回は特集が一つと、特別企画などが掲載されています。
 特集は、一見すると宗教などにあまり関係ないとも思われるかもしれませんが、「外来種問題」は、環境問題であり、文化政治問題であることを考えれば、決して、宗教と無関係ではありません。
 特集と特別企画に収録された論考のタイトルは、以下の通りです。

【特集】 植物保護における外来種問題の喫緊の課題
・「日本の外来種対策について」 (曽宮和夫)
・「わが国の農業生産を脅かす外来雑草の侵入・被害実態と対策の方向性」 (黒川俊二)
・「根規制雑草の潜在的危険性と生活環に着目した防除の試み」 (杉本幸裕・瀧川浩郷 )
・「小笠原での除草剤を用いた外来樹木駆除」 (葉山佳代)
・「わが国に分布するキウイフルーツかいよう病菌の多様性─外来系統の侵入による混乱─」 (澤田宏之)
・「侵入害虫クリタマバチに対する伝統的生物的防除の成功」 (守屋成一)
・「ミカンコミバエ種群の再侵入と今後の侵入害虫対策の方向性」 (藤崎憲治)
・「おわりに」 (松本宏)

 環境保護、食糧確保などに直結するテーマであり、当然遺伝子組み換え食品問題とも緊密に関わる。そもそも、環境を保護するとはいかなる思想なのか、植物と動物との相違は存在するのか。問題の奥は深い。

【特別企画】 2016 JAPAN PRIZE
・「JAPAN PRIZE:人類の平和と繁栄のために」 (矢﨑義雄)
  「受賞対象分野と審査:第32回」
・「ナノ構造を活用した画期的な向き電子機能物質・材料の創製」 (細野秀雄:東京工業大学)
・「ゲノム解析手法の開発を通じた近代作物育種への貢献」 (スティーブン・タンクスリー:コーネル大学)

 「育種」の歴史は古く、「農」に関わる多くの領域に及んでいる。その最先端に位置するのが、遺伝子工学の育種への応用であり、生命倫理の問題は、実は巨大な問題を扱っているわけである。

 以上のほかに、今回は、「G7茨城・つくば科学技術大臣会合の概要」や「第16回アジア学術会議(SCA)年次大会 報告」などが掲載されている。科学・学術は、政治的なコンテクストと不可分であることがよくわかる。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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