キリスト教出版メディアの足跡から3

 前回は、キリスト新聞を取り上げた。この新聞を発行しているキリスト新聞社は、新聞以外にもさまざまな事業を行っている。たとえば、出版である。
 出版されるものとしては、まず伝統ある 『キリスト教年鑑』 (1948年から)が思い浮かべられるが、キリスト新聞社のHPによれば、次のような説明がみられる。

「キリスト教年鑑は、キリスト教に関連するすべての事柄を 出来る限り詳細に、わかりやすく収録することを目標として毎年発行されています。
その特色として、第1に前年の報告と回顧、そして将来への展望です。 第2は現状理解と認識、 第3は統計資料、第4は人名録です。そして、無教会・プロテスタントからカト リックについてまでを偏ることなくまとめています。また『キリスト新聞』の取材網を充分に 活用し、日本教界の全般 の動きの中で注目された問題を記録しています。 内容は、教派、教会、団体、学校、幼稚園、社会事業、病院、出版関係、 書店、集会宿泊施設等キリスト教界の全貌を紹介し、 人名録では、教職、信徒、在外教職、宣教師の計10000人以上を掲載し、 本年鑑の特色の一つとしています。 また特集・記録・統計の項では、特集論文と年表による1年間の記録、教勢統計を 中心に日本教界の現状を記録しています。
年鑑の役割には大別して二つの面があります。
一つは使うもの、いわゆる「便利帳」的な役割です。他の一つは「記録」という 役割です。この役割を充分に果たすことを願いつつ、創刊以来今日まで、キリスト 教年鑑は日本キリスト教宣教の歴史と共に歩んでいます。」

 そのほかに、キリスト新聞社は、個人の自費出版から学術書まで、出版社としての役割を果たしている。(わたくしの父も、キリストと新聞社から、過去3冊の著書を出版している。キリスト新聞社とは、わたくしよりも、父親の方が深い関わりにある。)

 また、週刊新聞や書籍出版以外に、比較的最近(?)の刊行物として、季刊紙 『Ministry』が挙げられる。この季刊紙の中身をじっくり拝見したのは、最新号のVol.30(2016年8月)はほぼ初めてであるが、さまざまな新しい試みがなされており、興味深い。
 たとえば、特集「となりの国のキリスト教」では、「香港/中国編」として、香港・中国のキリスト教動向が紹介されており、有益である。シリーズ「21世紀 神学の扉」では、今回は「カトリックの神学」(イエズス会司祭・英隆一朗さん)が取り上げられている。
 多面的で、広く諸教派を取り扱うという試みは、ポテンシャリティが感じられる。

 出版とは、情報ネットワークの中で、これまで重要な役割を果たしてきたわけであり、ネットワークが大きく変容する中で、大胆な実験が必要になっていることは確かである。
 「ざっくりわかる出張「Ministry」神学講座」などは、今後どのような方向に展開することになるのだろうか。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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