東方正教会研究に向けて

 昨日は、日本における東方正教会研究の現状について、コメントを行った。もちろん、世界的な研究となると状況は一変する。
これは、キリスト教学研究室所蔵の文献であるが、東方正教会については、適当な大きさの事典(索引を含め600頁に少し欠ける程度)が存在する。

Ken Parry, David J. Melling, Dimitri Brady, Sidney H. Griffith & John F. Healey (eds.),
The Blackwell Dictionary of Eastern Christianity,
Blackwell, 1999 (2001).

 専門の事典の存在は、すでに事典項目を執筆可能な研究者の存在することを意味しており、研究はかなりの広がりと蓄積があることがわかる。
 辞書とともに、標準的な研究紹介の文献(便覧・手引き)の存在も、研究領域の成熟度の指標と言える。これは、わたくしの手元に入手済みではないが、次の便覧はいかにも便利そうである。

Mary B. Cunningham (ed.),
The Cambridge Companion to Orthodox Christian Theology,
Cambridge University Press, 2009.

出版社のWebでの紹介文では、次のようになっている。

Orthodox Christian theology is often presented as the direct inheritor of the doctrine and tradition of the early Church. But continuity with the past is only part of the truth; it would be false to conclude that the eastern section of the Christian Church is in any way static. Orthodoxy, building on its patristic foundations, has blossomed in the modern period. This volume focuses on the way Orthodox theological tradition is understood and lived today. It explores the Orthodox understanding of what theology is: an expression of the Church's life of prayer, both corporate and personal, from which it can never be separated. Besides discussing aspects of doctrine, the book portrays the main figures, themes and developments that have shaped Orthodox thought. There is particular focus on the Russian and Greek traditions, as well as the dynamic but less well-known Antiochian tradition and the Orthodox presence in the West.

 また、これは邦訳(教文館)が存在するものであるが、次のものも、キリスト教通史の中での扱いとして、参照すべきであろう(やや古いか?)。

Jaroslav Pelikan,
The Spirit of Eastern Christendom (600-1700) (The Christian Tradition. A History of the Development of Doctrine, 2),
The University of Chicago Press, 1974.
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