キリスト教倫理学

 キリスト教倫理学は、従来組織神学との関連で、あるいは教義学や弁証学とともに組織神学の中に位置づけられてきた。しかし、近年、キリスト教倫理学が取り扱う問題は、実態として広範かつ多様なものとなったおり、伝統的なキリスト教倫理学の範囲では収まらないようにも感じられる。ともかくも、キリスト教倫理学は、大きな転換の中にあると言わねばならないだろう。
 こうした状況下で、キリスト教倫理学の伝統を踏まえつつ、その内容の刷新を試みている文献を紹介したい。昨日に続き、近藤勝彦さんの仕事である。

近藤勝彦
『キリスト教倫理学』
教文館、2009年。

はじめに
序章 本書の基本的な特質について

第一部 基礎論
 第一章 組織神学における倫理学の基礎づけ
 第二章 倫理学の構成
 第三章 倫理学の方向性
 第四章 歴史の指導原理としての「プロテスタント的文化価値」

第二部 各論
 第五章 国家と社会
 第六章 ヴォランタリー・アソシエーションの意味
 第七章 結婚と家族の倫理
 第八章 平和の倫理──「平和主義」と「正当な戦争」について
 第九章 生命野倫理
 第十章 環境の倫理
 第一一章 徳の倫理


あとがき
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