文化の神学18

 文化の神学における音楽テーマから再度離れて、中世の芸術論についての文献を紹介します。中世の芸術論は、「文化の神学」の精神史的テーマとしてきわめて重要な位置を占めています。

原野昇・木俣元一
『芸術のトポス』
岩波書店、2009年。

序章 中世芸術に近づく、中世芸術が近づく

第Ⅰ部 社会のなかの文学──フランスを中心に
 はじめに──文学の場
第一章 文学の場としてのキリスト教
第二章 文学の場としての宮廷
第三章 文学の場としての農民と都市民

第Ⅱ部 人間のイメージ──中世美術へのアプローチ
第四章 場所と空間
第五章 物語と時間
第六章 言葉とイメージ
第七章 見えるものと見えないもの

終章 ホモ・フィンゲンス(表象する人間)

参考文献
索引

 本書は、「ヨーロッパの中世」シリーズ(岩波書店)の一冊として刊行された、中世史研究に属するものであり、阿部謹也の中世研究のラインに位置づけうるものである。内容は文学と造形芸術であるが、各章のタイトル(特に第Ⅱ部)からわかるように、現代思想の動向を反映した研究の視点が感じられる。文化の神学を考える上で、参照すべきものと言える。
 わたくしも、授業の中で、終章の「ホモ・フィンゲンス」は使わせていただいている。
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