中世哲学とキリスト教研究

 中世哲学(古代末期から宗教改革期)は、キリスト教研究にとってもっとも重要な隣接分野の一つであり、オーバーラップしている部分も少なくない。京都大学文学研究科でも、中世哲学研究室とキリスト教学研究室は、分野を分担しつつも(キリスト教学は、初期のKリスト教とユダヤ教、ギリシャ教父やアウグスティヌス、そして宗教改革を主に分担してきた)、相互に協力関係にある。わたくし自身、研究と教育において、中世哲学の分野を扱うことがしばしばである。
 したがって、中世哲学研究は、キリスト教研究者にとっても、関心事とならざるを得ない。

 今回、京都大学の中世哲学研究室を中心とした、京大中世哲学研究会の研究雑誌を寄贈いただいたので、その内容を紹介したい。

京大中世哲学研究会
『中世哲学研究』VERITAS、XXXV
2016年。

論文
・中世自然哲学における《註解》の技法:アルベルトゥス・マグヌスの「生成・消滅」論と、彼のアヴェロエス批判 (アダム・タカハシ)
・質料概念と天使の非質料性──トマス・アクィナスによる天使論の一側面 (石田隆太)

海外雑誌論文紹介

《京大中世哲学研究会・発表記録》

 このVERITAS の特徴は、論文の充実はもちろん、海外雑誌論文紹介にある。京都大学文学研究科で定期購入している学術雑誌のかなりのものにおいて、そこに掲載の中世哲学研究論文(主要なもの)について、短い内容紹介を付して、取り上げている。こうした企画は、中世哲学研究の動向を知るに有益であり、今後も継続していただきたいと思う。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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