宗教改革関係文献6

 久しぶりに、宗教改革関連文献を掲載します。
 実は、金子晴勇先生のルター研究ではずしてはいけない重要ものがまだありました。今回は、その紹介です。

金子晴勇
『ルターとドイツ神秘主義──ヨーロッパ的霊性の「根底」学説による研究』
創文社、2000年。

序論 近代ヨーロッパ的霊性の源流
第一章 ルターと中世神秘主義の伝統
第二章 ルターとノミナリズムの神秘主義
第三章 シュタウピッツとルターの神秘思想
第四章 「根底」(Grund)学説の受容過程
第五章 初期の聖書講解における「霊」(spiritus)概念
第六章 『ローマ書講義』における神秘思想
第七章 ルターの神観における神秘的なもの
第八章 キリスト神秘主義
第九章 神秘経験の現象学的考察
第一〇章 ルターと霊性主義者たち
第一一章 ヴァイゲルとアルント──ルター派の神秘主義Ⅰ
第一二章 シュペーナーからシュライアーマッハーへ──ルター派の神秘主義Ⅱ
第一三章 ヤコブ・ベーメとシェリング──ルター派の神秘主義Ⅲ

あとがき
初出一覧
資料と参考文献
索引(人名と事項)

 この神秘主義の伝統との関わりにおけるルター研究であるが、京都大学のルター研究では、武藤一雄、今井晋の両先生以来、共通されてきた問題意識である。この問題に金子先生が、本格的に取り組み始めたのは、『ルターの人間学』(1975年)以降であり、金子先生のルター研究のいわば後期に属する研究の集大成と言える(「あとがき」のよれば、この「構想は一九八六年に京都大学で集中講義を行った際に初めて立てられたもの」とのことである)。わたくしは、学生時代に、この部分に関わるルター研究の直前の段階のルターの集中講義を聴講したことを記憶している。
 ルター自身の部分もそうであるが、ルター以降の神秘主義の展開として、取り扱われている部分は(第一〇章以降)、わたくし個人としては、特に興味深い。
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