成都の今

 昨日、中国から帰国しました。今回は、成都の市内のあちらこちらを見て回りました。
 宗教的には、それほど目立った印象はありませんが、道教(青羊宮が代表)や仏教関係の施設は見られるに対して(成都のような歴史ある都市では、中国の歴史における皇帝の存在意義が強く感じられます)、キリスト教はほとんど目に付きません。同じ中国でも、宗教的には地域差がかなり感じられます。それに対して、少数民族の姿は、ほかの都市よりも、目立ちます(といっても、それほど知っているわけではありませんが)。
 
 成都は、三国志で有名、蜀の首都です。成都市の人口は1450万人ということですから、中国の内陸部の中心的な都市になります。北京や上海ほどではありませんが、急速に発展しつつある印象です(現在地下鉄の路線の増設と、第二空港建設が進められています)。中国のほかの都市同様に、町を歩いている人は多く、電動自転車(バイクと半々くらい?)が目に付きますが、町は全体的に清潔で清掃が行き届いています。また、公園などの広場では、夜になると、音楽に合わせて踊りのサークル(?)があちらこちらに見られます。

 大きく変化しつつある成都の町を見て感がさせられたのは、30年後あるいは50年後の姿です。これは、北京や上海へのキャッチアップを目指して大規模な町のスクラップアンドビルドを行いつつある町の未来です(台湾でも同様の印象を受けましたので、東アジアの共通の状況といってよいと思います)。
 中国の地方都市は、現在大きな発展を目指し変貌の途上にあるわけですが(宿泊したホテルの窓からも、となりの大規模な工事現場が見えました)、この発展は永遠に続くわけではありません。30年ほどまえに建設された6階建て未満の高さの建物(一階が店舗で二階以上が住宅。エレベーターはなく、駐車スペースも狭い)を壊して、その後に構想のビル(20階以上)を建設することが、市内各所で行われています(この動きは現在市内でのことで、市の範囲を周辺へと広がりつつあり、それが地下鉄増設に必要性になっているとも思われます)。現在は、この二つのタイプのビル群が併存していますが、これは住民の所得格差を感じされるものにもなています。
 では、30年後あるいは50年後は、どうなっているでしょうか。おそらく、現在の人口と経済の成長は低下あるいは停止し、人口については減少に転じていると予想されます。そこに、現在の建設中のビル群やインフラの大量の老朽化がぶつかります。
 東アジアのさまざま都市をみるときに、数十年後、どうなっているのか、期待と不安が交錯することになりますが、そして、その中で、宗教はどのような形をとることになるでしょうか。
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