アリストテレスの言語論

 アリストテレスは、哲学はもちろん、諸科学の祖として位置づけられるべき巨人であるが、キリスト教思想との関わりについても、『形而上学』『霊魂論』『ニコマコス倫理学』などの宗教著作はもちろん、論理や言語に関わる著作も重要な位置を占めている。
 特に、現代思想で言語論が大きくクローズアップされる中、アリストテレスの重要性は、再度意識されるようになっているとも、言える。言語に関わる議論で、たとえば、隠喩論においては、リクールの『生きた隠喩』が示すように、アリストテレスは議論の出発点に置かれ、繰り返し参照されている。

 今回、現在進行中の『アリストテレス全集』の中で、弁論術、詩学に関わる巻が刊行された。アリストテレスの言語論を学び直すには、基本的な文献であり、現代キリスト教思想を専門にする者にとっても、重要である。

『アリストテレス全集18 弁論術 詩学』
岩波書店、2017年。

「弁論術」 (堀尾耕一訳)
  第一巻 証し立て 第一章から第一五章
  第二巻 証し立て(続き) 第一章から第二六章
  第三巻 語り方・構成 第一章から第一九章 

「アレクサンドロス宛の弁論術」 (野津悌訳)
  序論から第三八章
  補注
  解説
  索引

「詩学」 (朴一功訳)
  第一章から第二六章
  補注
  解説
  索引

 「月報15」には、比較的最近逝去された二人の研究者(岩田靖夫さんと神崎繁さん)についての文書が掲載。特に、神崎さんには、中畑正志さんによる「惜別の辞」が収録されている。

 近年、60代で逝去される哲学関係の研究者が多いと感じるのは、わたくしだけだろうか。
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