キリスト教研究と事典・辞典

 キリスト教研究には、それぞれのテーマに応じて、さまざまな事典・辞典を使用する。事典・辞典は不可欠の道具である。キリスト教に関わる事項について知る上でも、日本語で使用できる辞典も少なくない(翻訳も加えればかなりの数になるだろう)。
 その中で、改訂が待望されていたのが、教文館で刊行の『キリスト教大辞典』であった。初版から50年が経過し、小規模な改訂ではなく、かなり大がかりに手を加える形で現在、新しい大事典が企画されている。作業は、日本基督教学会と教文館との協力で進行中であり、わたくしも、その一端に関わっている。
 現在、項目確定から項目執筆者の確定へという段階にある。もう少しすると、わたくしが親しい方々にも、執筆依頼が届くことになるだろう(その節は、よろしく)。

 この項目確定の最終間近な段階での作業として、既存の比較的新しい辞典・事典との間での項目のクロスチェックを行っているのであるが、わたくしには、『キリスト教大辞典』とのクロスチェックの仕事が回ってきた。その関係で、現在、6月中の完成をめざして、クロスチェックの最中である。

 さて、この『キリスト教大辞典』であるが、半年ほど前に(2017年1月)に教文館より翻訳刊行されたばかりの辞典である。
 元になったのは、次の辞典である。

E.A. Livingstone,
Oxford Concise Dictionary of the Christian Church, Third Edition,
Oxford University Press, 2013.

これは、 英語圏でのキリスト教辞典として評価が高い、F. L. Cross and E. A. Livingstone (ed.), The Oxford Dictionary of the Christian Church. Third Edition, Oxford University Press, 1997. の縮刷版である。わたくしは、この一つ前の第二版からこの辞典を使用してきているが、この定評ある辞典がペーパーバックになったということで、早速購入した。しかし、届いて見ると、それは、第三版の縮刷版であり、かなりがっかりしたことを覚えている(勘違いした方が悪いわけではあるが)。その後、縮刷版はほとんど使用することもなく、書棚に眠っていた。しかし、今回のクロスチェックのために急きょ入手した邦訳とともに、机の上に並ぶことになった。
 縮刷版は、カバンに入れて持ち運べる程度のサイズと重さであるが(わたくしも学生時代ならば、持ち運んで使用したかもしれない)、現在ならば、当然電子版・アプリということになるだろう。

 ともかくも、辞典を使いこなすこと、これはキリスト教研究の始め、というべきだろう。
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