キリスト教研究と事典・辞典2

 昨日のブログでは、現在作業が進行中の『キリスト教大事典』と触れた。比較的近年のキリスト教に関連した日本における企画による辞典としては、『岩波キリスト教辞典』『新カトリック大事典』が挙げられるであろう。前者は、ハンディな大きさで持ち運んでの使用が可能であるのに対して、後者は、全4巻(+補遺)で、それぞれが1000頁を超えるものであり(1996年から2009年まで、13年かけての完成である)、当然書架に設置して使用する(主には図書館での設置となるだろう。京都大学文学研究科図書室でも、閲覧室の開架書架に置かれている)。それぞれ誰がどのように使用するかを念頭に企画されたものと思われる。

 特に、後者の『新カトリック大事典』については、研究社オンライン・ディクショナリー(KOD)でオンラインとしての利用が可能になった(KODの会員契約+オプション辞書としての申し込みとのこと。すでに事典のみの申し込みも可能になっているだろうか)。

 以上から考えると、『キリスト教大事典』は何をめざすのかが問題になる。サイズからすれば、上に挙げた二つの辞典の中間的なものとなる。辞書は電子化にもっとも適した書籍であり、それは、『キリスト教大事典』についても当てはまるであろう。
 とすれば、今後は、出版サイドにも、電子化・オンライン化を前提にした辞書作成のノーハウの蓄積が求められることになり(電子化は、紙をPDFにするのとは基本的に別の作業のはずである)、これは、出版社にとっても重要な意味をもつことなるかもしれない。
 
 研究する者の立場からは、信頼がおける内容で、使いやすい、そして安価な辞書が求められる。わたくしのの学生時代には、大部な古典語の辞典(ギリシヤ語・英語辞典など)をコピーしていた人も存在していたように思われるが、もはや遠い昔の記憶である。 
 
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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