京都大学基督教学会・第18回学術大会

 今週末に迫った、京都大学基督教学会・第18回学術大会のご案内をいたします。
 これまで、本ブログでは、学術大会当日か、翌日くらいに、報告を行って来ましたが、今回は、学術大会前に、「お知らせ」として記事を掲載します(もう少し前、例えば、7月初旬にでも案内をしておくほうがよかったようにも思いますが)。まず、概略は以下の通りです。

京都大学基督教学会・第18回学術大会
 日時:7月15日(土)14:00から
 場所:京都大学文学部・第7講義室(京都大学吉田キャンパス・本部構内・文学部校舎)
 講演:ブラジミロブ・イボウ 「真理の柱と基礎 ―P.フロレンスキイの時代と宗教思想をめぐって―」
     竹原創一 「ルターとエラスムスの自由意志論争」

 この学会は、10年ほど前に現在の形態になりましたが、その後、年に2回の学術大会と学会誌『基督教学研究』の刊行を行っています。
 今年は、宗教改革500周年ということもあり、キリスト教学研究室出身のルター研究者に講演を依頼しました。数年前にちっきょう大学を退職された、竹原創一先生です。竹原先生は、わたくしが学生時代に研究室の助手をされており、お世話になりました(講読の授業に出席しました)。久しぶりにお会いできます。
 キリスト教学研究室とルター研究との関わりは、初代の波多野精一に遡り、日本の最初の本格的なルター研究者と言える佐藤繁彦は、その学位論文を京都大学文学研究科に提出しました。その頃からの関係ですが、ルター研究者を輩出するようになったのは、戦後と言ってよいでしょう。武藤一雄、今井晋、金子晴勇といった日本の研究をリードする研究者たちに続いて、宮庄哲夫、竹原創一、早乙女禮子といった先輩方がルター研究者として活躍しました。
 問題は、近年、このルター研究の伝統がなかなか次の世代に受け継がれないということです(これは、キリスト教学研究室だけの事態ではありません)。ルターの宗教改革500周年を祝いつつも、研究面での継承について見通しが立たない、これが日本の宗教改革研究の現状と言うべきでしょう(もちろん、希望がないわけではありませんが)。

 今回のもう一つの研究発表は、大学院博士後期課程の学生によるものですが、こちらは、まさに日本のキリスト教史思想研究では本格的なものとしては初めてと言うべきテーマです。東方正教会への関心は、それなりに続いていますが、現代のキリスト教思想となると、ほとんど未知の研究領域です。フロレンスキイの本格的な研究が始まることは、将来、重要な意味をもつことになるかもしれません。

 関心のある方は、参加費が500円ですが、ご来場下さい。(研究発表後に、学会総会、懇親会が予定されています。)
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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