京都大学の発信力

 現代の大学は、自らを積極的に発信し、社会的な存在意義を明示することを要求されている。各種の講演会・演奏会を公開で企画し、高等学校との連携を行い(高大連携)、オープンキャンパスを開催し、聴講生を受け入れるなど。しかし、もっとも目立つものは、大学ホームページの充実であり、各種の冊子の作成である。
 京都大学も、以上に関して、しばらく前から大いに力を入れて取り組んでおり(わたくしの行っている仕事も、少なからず、こうしたことに関連している)、発信力はある程度はついてきたといってよいのかもしれない。数日前に届いた、冊子を紹介したい。

『京大はおもしろい』
 山極総長と山中伸弥教授のメッセージに続いて、巻頭特集「おもしろい京都大学”人”によるチト自由への誘い──学部・大学院の卒業生・学生・教員編」においては、各学部が選りすぐった(?)「おもしろい人」が登場し、京都大学の魅力が語られる。

 この冊子は、高校生向け(受験生向け)であり、基本的には、京大の魅力をアピールし、京大での学びの情報を伝えることが目的であり(オープンキャンパスで配布するなど)、続いては、当然、「学部から大学院へ、そして研究所へ」という仕方で、10学部、20の大学院・専門職大学院、13の附属研究所の紹介がなされることになる。なお、各学部の紹介に先だって、特色入試(による入学者のインタビュー)や全学共通科目の説明がある。
 たとえば、文学部の部分は、文学部の3ポリシーなどによる文学部の特徴の説明、6つの系の紹介がなされる。これは通常通り、それに、在学生と卒業生からのメッセージが加わる。卒業生としてキリスト教学専修の出身者に登場いただいているが、これは、文学部の部分にわたくしが関与しているからという事情である。
 
 学部から研究所の紹介のあとは、情報環境機構、図書館、海外留学・国際交流、キャリア支援、クラブ・サークル、京大生の生活(自宅から通学している学生とひとり暮らしの学生)、生活サポート、男女参画センター、入試状況、教員リスト、キャンパス紹介などが続く。
 100頁程度の冊子による、高校生に向けた京大の発信である。

『文系・社会科学分野の実績──2017(平成29)年3月』
 冊子の説明には、「本冊子は、人文・社会科学分野の実績を、社会に向けて分かり易い形で積極的に発信することを目的として、取りまとめたものです」とある。
 内容は、人文・社会科学分野の組織改革などを各部局毎にパワポ風に一枚の小さなシートでまとめた上で、研究と教育のわけて、特色ある取組と成果を同じ形式でまとめている。最後は、「人文・社会科学分野の社会とのリエゾン」ということで、社会貢献の例と成果公開例が掲載されている。
 全体が16頁程度であり、この冊子はどんな機会が使用するのかという感じがするが(文理融合や社会貢献などの言葉が目立つ)、作成にはかなりの労力が費やされている。

 以上のように、大学は今積極的な発信が求められ、またそれに応えようとしているのである。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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