解放の神学1

 解放の神学は、現代キリスト教思想の中心的な諸潮流の一つであり、本ブログでも、おれまで多くの紹介を行って来た。日本語でも読める入門的な文献も存在しており、こうしたものについても、紹介しておきたい。
 まずは、黒人神学の翻訳者として確約された次の方の著書から。

梶原寿
『解放の神学』
清水書院、1997年。

はじめに

第一部 解放の神学と自分史
   第一章 解放の神学との出会い
     1 『黒人神学とブラック=パワー』との出会い
     2 『解放の神学』の邦訳に携わって
     3 その他の解放の神学との出会い
   第二章 自分史の回顧
     1 受洗から日本キリスト教団への転会まで
     2 学校、牧会、そして市民運動
     3 開かれたキリスト論の展開に向けて

第二部 解放神学の先駆者ジェイムズ=H=コーン
   第一章 ピアーデンからエヴァンストンへ
     1 少年時代
     2 カレッジ時代
     3 神学生時代
   第二章 黒人神学の構築に向かって
     1 キリスト教とブラック=パワー
     2 ニューヨーク=ユニオン神学校へ
   第三章 出会いと挫折、そして再構築
     1 種々の出会いと父母の信仰
     2 挫折、そして再構築
     3 「天国」「神義論」「相補弁証法」

おわりに
年譜
参考文献
さくいん

 以上からもおかりなように、「解放の神学」といっても、コーンの黒人神学が中心であり、また著者自身についての叙述が目立つ。その点で特徴的な「解放の神学」についての解説である。
 梶原寿(1932-2014)さんが、逝去されてから、日本で黒人神学を論じ得る人がほんとうにわずかになった(梶原さんの1年後には、栗林さんが逝去)。日本における研究者の層の薄さが感じられるばかりである。
 しかし、コーンはユニオン神学校で現在も組織神学を担当している。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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