FC2ブログ

日本基督教学会・学術大会

 昨日は、日本基督教学会・学術大会の1日目でしたが、台風の影響で、午前中の参加者は少なく(と聞きました)、また午後は東京神学大学の大住学長のご葬儀と重なり、その影響も感じられました。わたくしも、小田原から、新幹線がなかなか動かず、午前中の研究発表には間に合いませんでした。昼の委員会の途中になんとか滑り込み、午後は参加できました。

 午後は、近藤勝彦理事長の講演「真理概念をめぐる組織神学的考察」が行われ、それに対して西谷幸介さんがコメントし、最後にフロアーを交えた若干の質疑という形で、進められました。講演もコメントも、よく準備された内容で、多くのことを学ぶことができました。

 講演は、「真理をめぐる危機的状況」(真理の全体性、単一性の喪失、祖対主義、歴史主義)から、キリスト教的真理思想の確認を行った上で、講演テーマのキリスト教的真理思想の組織神学的展開へと議論が進めされました。組織神学的真理概念としては、弁証学的議論から教義学的議論へと核心的な内容に向けて考察が進みましたが、全体は、真理をめぐる問いから組織神学的な答えへと議論が進んでおり、ティリッヒ的には、相関の方法に即した議論の展開といえるでしょうか。これは、相関の方法とは、神学的思惟の基本的な構造に関わると考えれば当然ではありますが。問題は、この相関の説得性ということでしょう。講演は、パネンベルクとバルトに対して、講演者の神学的立場示されるというものであり、組織神学的には了解できる内容です。
 なお、現代の真理概念をめぐる問題状況としては、西欧近代が焦点とされましたが、それに宗教的多元性やエキュメニズム・教派の関係などがどのように組み入れられるのかが気になりました。しかし、講演の時間には限りがあり、すべてを求めるのは過剰な要求でる。聞き手としては、今後自分で考えるべき課題が多く与えられたことが最大の収穫というべきでしょう。

 学術大会は、本日2日目。研究発表を行う人、がんばってください。
 
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR