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『学術の動向』から

『学術の動向──科学と社会をつなぐ』 2019. 9 (日本学術会議)が届きました。
 9月に入り、今年度のキリスト教学の集中講義が終わり、学会シーズンに入りました。今週前半は、日本基督教学会で、後半は日本宗教学会です。この二つの学会の学術大会の間に、大学での会議が入ります。例年のことながら、9月は、すでに夏休みと言える状況ではなく、決して暇などではありませんが、授業が始まるまでは、まだ自分の研究にある程度は集中できます(といっても、9月の下旬からは、いよいよ後期授業あるいはその直前です)。ポイントは、雑用をできるだけ排除すること、学術大会中も必要なもの以外は、禁欲的に研究発表の聴講を控え、自分の研究に集中するといったところでしょうか。その点、日本宗教学会は自分のペースでやれるので助かります。

 さて、9月の『学術の動向──科学と社会をつなぐ』では、通常通り、二つの特集で、それに「特別講演」が加わっています。

【特集1】「震災の記憶と記録」
 震災の「記憶と記録」は、未来との関連で重要なテーマですが、今回は、現場でこの問題に取り組んでいる人たちの声(通常の特集よりも数は少なめですが、一つ一つが充実しています)が収録されています。その点で、注目すべき内容です。

・「東日本大震災・原発災害と学術調査研究アーカイブ」
 (山川充夫: 福島大学名誉教授/客員教授)
・「福島県における震災アーカイブズの現状と可能性」
 (菊地芳朗: 福島大学行政政策学類教授)
・「震災を契機とした大熊町アーカイブズの取り組みについて」
 (喜浦遊: 福島県双葉郡大熊町役場教育総務課主事)
・「東日本大震災における震災資料のアーカイブズ化とその役割」
 (瀬戸真之: 福島イノベーション・コースト構想推進機構主任学芸員)
・「文化財としての古文書、アーカイブズとしての歴史資料」
 (平川新: 宮城女学院大学学長・東北大学名誉教授)

 震災資料のアーカイブズ化もそうですが、太平洋戦争期の日本のキリスト教に関わる資料のアーカイブズも必要性も感じられます(やや手遅れのようにも思われます)。

【特集2】「自動車の自動運転の研究開発の現状と課題」
・「提言の概要と産学連携の取組について」
 (永井正夫)
・「政府の進める自動運転への取組」
 (八山幸司)
・「自動走行車両の安全性標準化・基準化の取り組みについて」
 (毛利宏)
・「自動運転に実現見向けた法的課題」
 (藤原靜雄)
・「モビリティ・サービスの自動運転に向けた現状と展望」
 (須田義大)
・「自動運転車の社会実装いむけての課題と展望」
 (鎌田実)
・「自動運転車の安全目標」
 (向殿政男)
・「デジタル革命とSDGsと自動運転」
 (有本建男)
・「自動運転のヒューマンインターフェース」
 (大倉典子)
・「安全工学シンポジウムにおけるパネルディスカッション報告」
 (宮崎恵子)

 こちらの特集は、話題の先端技術問題で、やや短めの論考が多数収録されています。

 そのほかに、次の特別講演。

◆特別講演
「獲得免疫の驚くべき幸運」
 本庶佑

 講演+パネルディスカッションが収録。

 以上に続いて、「2019年」「G7サミットに向けたGサイエンス学術会議共同声明について」という文書が収録。
 概要として、次の文章と仮の日本語訳が掲載。
・科学と信頼
・人工知能と社会
・インターネット時代のシチズンサイエンス

 日本の学術の方向性として何が問題になっているかが、見える感じです。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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