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『学術の動向』から

『学術の動向──科学と社会をつなぐ』 2019. 10 (日本学術会議)が届きました。
 昨日は、台風19号が近畿にも接近し、京都も自転車が倒れるなどの影響がありました。京都大学を会場とした、宗教倫理学会・第20回学術大会は、懇親会中止以外には、ほぼ予定通り行うことができ、ほっとしています。この数日は、台風へどう対応するかで大変でしたが、なんとか無事に、また、午後の島薗先生の基調講演とシンポジウムは、内容的に充実したものとなり、20周年の節目にふさわしいものとなりました。関係のみなさま、ありがとうございました。わたくしとしても、今後の宗教倫理学会の課題・方向性について、いろいろ見えてきたように思います。
 先週は、後期授業開始間もない時点で、ばたばたとあっという間に過ぎましたが、今週からは、腰を落ち着けて進みたいと思います。

 さて、10月の『学術の動向──科学と社会をつなぐ』では、通常通り、二つの特集が収録されいますが、その前に次の記事が置かれています。

■SCJトピックス
「日本学術会議会長談話「『地球温暖化』への取組に関する緊急メッセージ」を公表」
 メッセ-ジの宛先は、「国民の皆さま」で、「私たちが享受してきた近代文明は、今、大きな分かれ道に立っています」と書き出されています。メッセージは、5つの項目から構成されており、メッセージの後に、「メッセージの解説」が付されています。

 根拠はIPCCですが、ここが気になるのは、わたくしだけでしょうか。環境は、政治と経済という視点が不可欠ということです。
 
【特集1】「持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた環境リスクを考える──有害物質と私たちの健康と生活」
 「持続可能な開発目標(SDGs)」は、今や、文明の方向性に関わるキーワードとなっている。「過去の環境リスクの事例」から学ぶことは不可欠であるが、ここに、従来の議論の弱点が存在しないのだろうか。形だけの学び、リスク評価、アセスメントにならないようにしたいものである。

<第一章:過去の環境リスクの事例解析から学ぶ>
・「水俣病」
 (村田勝敬)
・「イライイタイ病:公害病認定後50年間の住民による環境再生の闘いとその成果」
 (青島恵子)
・「土呂久砒素中毒」
 (黒田嘉紀)
・「四日市公害から学ぶ環境政策と国際環境協力」
 (朴恵淑)
・「我が国で発生した公害から学んだこと」
 (野原恵子・秋葉澄伯・石塚真由美・那須民江)

<第二章:今、世界が注視している環境問題>
・「わが国の製品中有害化学物質の管理とその問題点」
 (益永茂樹)
・「市民へのアスベスト曝露の健康リスク評価と管理」
 (久永直見)
・「寛容プラスチック汚染とその対策」
 (高田秀重)
・「原子力公害における解決と諒解──犠牲のシステムから関係性を尊重する共生社会へ」
 (近藤昭彦)
・「わが国が直面する環境リスクとその管理」
 (續輝久・浅見真里・渡辺知保・那須民江)

<第三章:持続可能でウェルビーイング社会の実現に向けて>
・「未来の洗浄を考える」
 (金子洋平)
・「つかう責任──SDGs未来都市・小国町の取組」
 (森恵美)
・「公害裁判から未来の行動目標へ」
 (大塚直)
・「環境モデル都市の取り組み」
 (中村桂子)

 過去・現在・未来という配置。なるほど。

【特集2】「危機に瀕する学術情報の現状とその将来 Part 2」
・「学術情報としての政府統計の利活用の現状と課題」
 (北村行伸)
・「学術誌をめぐる諸問題と将来展望」
 (山口周)
・「学術の信頼性を損なう捕食雑誌問題」
 (野上識・武田洋幸)
・「オープンサイエンスに関する政策と方向」
 (橋爪淳)
・「オープンサイエンスと研究データ基盤」
 (喜連川優)
・「産業界から見たデータ利活用における課題と期待」
 (佐々木直哉)

 この問題は、人文系の研究領域でも、重大であり、よくよく考える必要がある。

 そのほかに、次の記事。

◆「学協会の今──社会と向き合う 12」
・「社会と向き合う公営社団法人日本薬学会」
 (高倉喜信)
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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