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アガンベン・メモ(b26)

2・6
 ピュポスタシスの議論は、新プラトン主義からキリスト教神学・正統異端論争へ到達する。この第二章はいよいよ大詰めであり、あとはキリスト教神学における展開が問題になる。正統異端に加え、ラテン世界とギリシア世界。

「新プラトン主義的なヒュポスタシスの学説は三位一体神学において最終的な発展段階に到達する。」
「「ヒュポスタシス」という術語は父と子の違いを強調するためにアリウス派によっては使用されてきたものの」「最終的なアタナシオスから出発してのみ」「三位一の学説に含まれている存在論的関係を表現するのに使用されるところとなる。」
「それまでしばしば「ウーシア」と混同されていた「ヒュポスタシス」という語は、「ウーシア」からきっぱり区別されるようになる。」
「三つのヒュポスタシスないし現実存在は唯一の実体に関連させられる」

「ヒュポスタシスという概念の歴史」「激烈な抗争の歴史と混ざり合うようになる」
「最後に出現した定式は」「《単一のウーシア、三つのヒュポスタシス(unia ousia, tres hypostasis)》」

「問題が込み入ったものになったのは、ウーシアを翻訳するのにスブスタンティアという語を使用していたラテン西洋がヒュポスタシスよりも「ペルソナ(persona)」について語ることを好んでいたからであった。」
「テルトゥリアヌスの断固とした定式化」「tres personae, una substantia」
「カルケドン派[正統派]の教父たちの忍耐強い仲介活動のおかげもあって、ラテン教会とギリシア教会の対立は第一コンスタンティノポリス公会議[三八一年]でもって解消される。」「ヒュポスタシスとペルソナの区別は純粋に用語上の区別として承認されるようになる。」

ここで、ナジアンゾスのグレゴリオスの説教集からの引用が入る。
「・・・三つのヒュポスタシスという言葉は特性が三重に個体化されることを表現しています。・・・信仰の違いだと言われていましたが、じつは言葉の違いでしかなかったのです。」


「ヒュポスタシス」が「単一の神的実体における力ないし習性としてではなく、ヒュポスタシス的現実存在として理解されるべきであるということは、ニュッサのグレゴリオスによってはっきりと主張されている。」
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Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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