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野呂芳男(6)

 今回は、『実存論的神学と倫理』を紹介します。これは、『実存論的神学』以降の論考が収録されたものであり、実存論的神学の倫理的問題との関連での展開が試みられたものです。

野呂芳男
『実存論的神学と倫理』
創文社、1970年。

第一章 実存論的神学の展開方向
(実存論的神学と弁証法神学、パネンベルク)

第二章 神の死と実存論的神学
(ニーチェ、ハミルトンとアルタイザー、バン・ビューレン、ウィトゲンシュタインの言語ゲーム、ヴェイユ、ヴァハニアン)

第三章 神学と倫理
(シュヴァイツァー、ピヒト、レーマン、フレッチャー、ニーバー)

第四章 ラインホルド・ニーバーの政治思想

あとがき
事項・人名索引 


・倫理との関連づけは、実存論的神学の射程あるいは具体的問題連関を知る上で有益である。その点で、第三章と第四章は注目すべきである。

・特に、第三章では、シュヴァイツァーの「生の畏敬」の倫理が取り上げられ、ピヒトのシュヴァイツァーへの論評について、詳細に論究されており、シュヴァイツァー研究の観点からも重要である。また、フレッチャーの状況倫理という本書執筆の時期に論争になっていた問題を取り上げ、その問題連関を的確に捉えている点も注目すべきであろう。第三章で論じられた問題は、現代において生命や環境をキリスト教思想として追求する上でも、踏まえられるべき内容である。
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 今回は、『実存論的神学と倫理』を紹介します。これは、『実存論的神学』以降の論考が収録されたものであり、実存論的神学の倫理的問題との関連での展開が試みられたものです。野呂芳男『実存論的神学と倫理』創文社、1970年。第一章 実存論的神学の展開方向(実存論的...

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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、内容的にこの科研のテーマ(「自然神学・環境・経済」)に限定されない諸問題を扱うことが多くなったため、本ブログのタイトルと趣旨を変更したいと考えました。新しいタイトルは「自然神学・宗教哲学・自然哲学」となります。もちろん、これまで同様にさまざまな問題を取り上げます。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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