日本という戦場

 8月5日は、教会では「平和聖日」として礼拝が行われる。平和、8月の日本にとって特別な意味が込められた言葉であるが、現代の日本においては、もっとも現実から遠い言葉の一つかもしれない。
 
 朝日新聞の「いじめと君」特集(http://www.asahi.com/special/ijime/)において、西原理恵子さんの《いじめられている君へ》(8月4日)という文章が掲載された(わたくしは、朝日新聞デジタルで見ていますが)。
 現代日本が「いじめ」「自殺」という現実においてまさに戦場であることが語られており、印象的だったので、以下に一部を転載します。

<《いじめられている君へ》より>
■上手にうそをついて

 うそをついてください。

 まず仮病(けびょう)を使おう。そして学校に行かない勇気を持とう。親に「頭が痛い」とでも言って欠席すればいい。うそは、あなたを守る大事な魔法(まほう)。人を傷つけたり盗んだりするのでなければ、うそって大事よ。これからも、上手(じょうず)にうそついて生きていけばいいんだよ。

 亡くなった夫は、戦場(せんじょう)カメラマンでした。戦場で銃(じゅう)を突きつけられたことが何度もあったけど、一番怖(こわ)かったのは、少年兵だって。

 大人は残酷(ざんこく)な兵士にもなるけど、家に帰ったらやさしいお父さんにもなる。愛することや大事なものを知ってるから。でも、少年兵は物事の重大さが分からず、簡単(かんたん)に人を殺しちゃうんだって。生前(せいぜん)にそう言っていました。子どもってそういう生き物。「子どもなのになぜ?」って思うかもしれないけど、戦場の理屈(りくつ)だと、そうなんだって。

 いくら紛争地帯(ふんそうちたい)でも、年間3万人も死ぬことはそんなにありません。でも、日本ではそれくらいの人々が自殺しています。そう、この国は形を変えた戦場なんです。戦場では子どもも人を殺します。しかも、時には大人より残酷になる。

 学校は、いじめられてつらい思いをしてまで行くようなところじゃない。長い夏休みだと思って、欠席してください。そして、16歳まで生き延びてください。

・・・ 

(さいばら・りえこ=漫画家)
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