科学技術とキリスト教(2)

 科学技術あるいは技術という問題は、1980年代以降、現代思想や哲学という観点からも繰り返し取り上げられ、そこれは、「科学技術とキリスト教」を問う場合にも無視することはできない。3.11以降の状況は、こうしたこの30年余りの思想展開を批判的に総括することを要求しているとも言えるが、すでに日本語で読める範囲でも一定の議論の蓄積が存在することは認めねばならない。

 ここで、1990年代に岩波書店から刊行された叢書から、関連したものを取り上げてみたい(この時期は岩波書店から次々と思想関連の叢書・シリーズが刊行された)。

「現代哲学の冒険」
シリーズの11巻目『技術と遊び』(1990.7.5)

「岩波講座 現代思想」
シリーズの13巻目『テクノロジーの思想』(1990.7.21)

「岩波講座 転換期における人間」
シリーズの6巻目『科学とは』(1990.1.11)、7巻目『技術とは』(1990.3.29)
  このシリーズには、このほかにも、『生命とは』(1)、『自然とは』(2)、『心とは』(3)、『都市とは』(4)などが含まれ、科学技術に関わる問題連関が様々な角度から扱われている。そして、第8巻から10巻へと『倫理とは』『宗教とは』『文化とは』と続いている。

 講座・叢書・シリーズといった企画が出版界で多く試みられたこの時期を、上のほぼ同時に進行しつつあった三つのシリーズ物は象徴的に示している。海外では、この前後から現在にいたるまで、コンパニオン物が盛んである。こうして出版界も新しい方向性を模索することになるのである。
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