科学技術とキリスト教(2f)

 「科学技術とキリスト教」というテーマについては、一方で科学技術についての包括的な視野を必要とする。これまでも、いつくかの文献を紹介してきたが、もっともこうした条件にふさわしいのが、次にあげる岩波講座『科学/技術と人間』であり、今後、各巻の内容についても紹介したい。

岩波講座『科学/技術と人間』全11巻+別巻1

第1巻 問われる科学/技術
第2巻 専門家集団の思考と行動
第3巻 現代社会のなかの科学/技術
第4巻 科学/技術のニュー・フロンティア(1)
第5巻 科学/技術のニュー・フロンティア(2)
第6巻 対象としての人間
第7巻 生命体のなかのヒト
第8巻 地球システムのなかの人間
第9巻 思想としての科学/技術
第10巻 科学/技術と言語
第11巻 21世紀科学/技術への展望
別 巻 新しい科学/技術を拓いたひとびと

 本格的な科学技術論といえる。20世紀を総括し、21世紀を展望するという意識が感じられる。
 20世紀の科学技術の進展によってもたらされた文明レベルの大きな変動、特に人類のグルーバル化あるいは地球環境問題。
 こうした事態を捉えるには、トータルな視野が必要になる。
シリーズ各巻に収録された「まえがき」で、次のように語られている通りである。
「この講座では、<科学と技術>や<科学技術>としてではなく、科学と技術を包括的に、すなわち<科学/技術>としてとらえ、自然科学と人文・社会科学の両面から、「科学/技術の進展と人間の新たな関係」という課題を徹底的に論じる。」
 しかし、このトータルな視野に「宗教」が入ってこないことが、まさに日本の知的状況でもある。これについては、現代思想と宗教との双方にそれぞれの責任がある。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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