『脳科学は宗教を解明できるか?』春秋社、出版される

 『脳科学は宗教を解明できるか?』春秋社、が刊行され、今月中には書店に並ぶ見込みになったので、本ブログの場を借りて、お知らせ=PRいたします(内容的に、本ブログのテーマである「自然神学」とも密接に関係しますし)。わたくしは、編者の一人という形になり、また第1章を分担しましたので、春秋社から店頭に並ぶ前に献本を受け、こうしてできたての本書をみながらPRしているところです(先週後半にソウルに研究調査に行っていた分だけ、見るのが遅くなりましたが)。

 まずは、目次。

芦名定道+星川啓慈編
『脳科学は宗教を解明できるか?』
春秋社、2012年。

緒言(星川啓慈)

第1章 脳科学は宗教哲学に何をもたらしたか(芦名定道)
第2章 脳科学や精神医学からみた宗教体験とその意味(杉岡良彦)
第3章 「宗教体験の脳科学的解明」批判──虚妄分別を超えて(藤田一照)

インタールード 宗教体験と脳科学の関係史(松野智章)

第4章 概念枠としての物質と心──思考不可能な場所からのまなざし(沖永宜司)
第5章 脳科学と宗教哲学を架橋する試み──エクルズとポパーの『自我と脳』再考(星川啓慈)

文献表
あとがき(芦名定道)

 この執筆陣をみて、どこかで見た記憶のある方はおられるだろうか(と言われても・・・だろうか)。本書の企画は、二年前の日本宗教学会第69回学術大会(東洋大学)でのパネル「脳科学と宗教体験――現代における宗教哲学の立ち位置――」に遡るものであり、このパネルの発表者が本書の執筆者にほかならない(わたしはパネルではコメンテータとして参加した)。このパネル以降に、この内容をそれぞれの関係者が論文へと仕上げ、論集として刊行する企画が持ち上がり、今回、こうして実現に至ったわけである。この実現に際しては出版社を探し交渉するという困難な作業が必要になったが、それは一重に編者のお一人である星川先生の努力の賜物である。

 このように本書は、かなりの時間をかけて練り上げたものであり、決して適当に執筆者を集めて即席で仕上げたものではない。おそらく、現在の日本における「脳科学と宗教」についての最良の内容と水準の論集であると言って過言ではない。今後、このテーマについて論じる場合、本書をふまえることが求められるであろう。

 関心のある方は、ぜひご購入の上、精読いただきたい。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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