フェミニスト神学(1) 絹川久子

 フェミニスト神学(フェミニズムの動向に呼応するキリスト教神学内部のフェミニズム。その立場は多岐にわたる)は、現代キリスト教思想を代表する潮流の一つであり、現代の(特に欧米の)キリスト教を理解する上で、不可欠のものとなっている。しかし、日本のキリスト教に目を転じるとき、そこには欧米の思想状況との差異が存在することは否定できない。フェミニスト神学は、いまだ一部の研究者・実践者の関心事に止まってはいないだろうか。

 こうした状況の中で、日本のフェミニスト神学をリードしてきた人物の一人が、絹川久子氏であり、その思想的業績については、刊行された著書より知ることが出来る。絹川氏の研究は新約聖書学の分野に属するものが中心と思われるが、これは、世界的なフェミニスト神学がフェミニスト的聖書解釈という形態であることに合致している。(日本におけるフェミニスト神学は、聖書学的な分野を超えた広がりに欠けると言うべきかもしれない。)以下、手元にある絹川氏の文献を挙げておきたい。

 日本ファミニスト神学・宣教センターのHPも参照。

絹川久子
『聖書のフェミニズム──女性の自立をめざして』
ヨルダン社、1987年。

はしがき

序──聖書の読み方をめぐって

1 「創造の秩序」における女性 創世記一─三章──等しいパートナー
2 解放(出エジプト)に関わる女性たち 出エジプト記一─二章
3 神さまと共に歩む女性 ルツ記一─四章──自立について
4 イエスさまによって解放された女性たち ルカ福音書一〇章三八─四二節──マルタとマリヤ
5 夫と妻の関係 エペソ人への手紙五章二〇─三三節──人格の独立を認め合う
6 家庭の課題 出エジプト記二〇章一二節他──愛の鍛錬場
7 性差別における男性の問題──初代キリスト教会の女性たち
8 ほんとうの解放をもたらす力 ヨハネ福音書九章一─四一節──イエスさまに従う

あとがき 


絹川久子
『ジェンダーの視点で読む聖書』
日本キリスト教団出版局、2002年。

第1章 聖書を読む喜びの発見
第2章 性・ジェンダー
第3章 希望 女性たちの経験──死から生へ
第4章 ハガルとサラ──衝突する二人の女性

あとがき
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR