現代の宗教的状況

 現代の宗教的状況をどのように見るかは、宗教研究に関わる者の共通の関心事である。トレルチもティリッヒもこうした問題にきわめて敏感な思想家であった。
 われわれの現代、21世紀の日本における宗教的状況を考える上で、宗教学の専門家の議論はまさに参照すべきものの一つと言える。この点で、次の島薗氏の近著は宗教学におけるこの分野の第一人者の論考として、また概説的な文献として注目すべきであろう。

島薗進
『現代宗教とスピリチュアリティ』
弘文堂、2012年12月。

はじめに

第1章 世俗化と新しいスピリチュアリティ
1.伝統宗教の後退と世俗化論
2.宗教に私事化と新しいスピリチュアリティ
3.新しいスピリチュアリティの興隆
4.再聖化と公共空間

第2章 霊的世界観と共同性──飯田史彦論
1.新しいスピリチュアリティと共同行為
2.「生まれ変わりの科学」の広まり
3.霊的世界観と合理性の両立
4.自分らしく生きる学びの生涯
5.新しいスピリチュアリティの個人主義と共同性

第3章 新しいスピリチュアリティと平和
1.平和主義のスピリチュアリティ
2.スピリチュアリティと社会変革の統合?
3.新しいスピリチュアリティと新自由主義は親和的か?
4.エンパワメントとスピリチュアリティ

第4章 救済からスピリチュアリティへ
1.現代人の世界観の成立
2.宗教とスピリチュアリティ
3.現代人と救済宗教
4.救済宗教のゆくえ
5.新しいスピリチュアリティのゆくえ

第5章 日本仏教の公共性の回復
1.戦後からオウム真理教事件まで
2.教団の機能の転換
3.ブローバル化と宗教多元主義時代の教団
4.原発によらない生き方を求めて

あとがき
参考文献
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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