学会という場所

 キリスト教研究に限らず、現在の学問世界で研究と学会とのきってもきれない関係にある。学生時代、研究のスタートラインにたったばかりに個人研究は発表から、さまざまな責任を負うことになったこのごろまで、長い付き合いである。この中で考えるのは、研究にとっての学会という場の意義である。

 学生また若手研究者にとって、学会での個人の研究発表の他に、学会誌への論文掲載が大きな関心となるが、これは審査あるいは査読する側にとっても大変な労力を伴う作業となる。査読する側にとっても、読み応えのある論文、今後の研究の発展を予感させる論文に出会ったときには、充実した時となる。書き手には漫然と字数をうめるのではなく、より高いレベルへ向けて試行錯誤が望まれるが、それには、自分の研究に対する批判的な目が必要であろう。自分自身が自らの研究に対してもっとも厳しい批判者たるべきである。雑誌によっては、締切との関係で、審査する場和も一定の妥協をせざるを得ないことがある。このような場合でも、成約された時間のなかで仕上げられた論文をさらにレベルアップすることが求められる。博士論文とはこうしたプロセスにひとつの帰結のように思われる。

 12月下旬は、関わりのある学会で、論文の審査や書き直しの支持を行うことが少なくない。今年も年末になってこうさいた作業の中、このような雑感を述べることになった。

 所属会員が研究のレベルアップをなしうるような学会のあり方を追求したいものである。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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