研究報告(2)

 研究報告書の概要については、前回の記事で説明した通りであるが、昨日、印刷された報告書が届いた。これで、報告書作成は完了である(別の形式・書式の報告書は残っているが。おそらくこれは年度末)。この点から言えば、報告書作成が次年度にずれ込むこともなく、模範的な締めくくりと言える。報告書の経費が確定したことにより、予算についても、本日で最終執行となるであろう(残金は残り僅かであるが、1円を残すことなく、執行しなければならない)。

 報告書の概要では、説明しきれなかった点について、補足しておきたい。

・報告書は研究のほんの一部である。
 本ブログの内容は、科研による研究計画の範囲をかなり越えた事柄に及んではいるが、研究計画に関連したものだけでも、分量的には膨大なものとなっている。それに比べれば、A4で150頁になったとはいえ、報告書に収められたものは実施された研究のほんの一部に過ぎない。時間と予算がもう少しあれば、さらに充実した報告書が可能であったと思われる。
 この3年間に作成した論文の中で直接研究計画に関わらないものはすべて省略され、特殊講義に関してはその一部を講義資料の形で収録するにとどめられた。これらは、書き直しを行い、あるいは論文化するが必要だったように感じている。
 また、何よりも心残りなのは、研究の初年度にさまざまな点で協力いただいた、李ハンヨン(Lee、Hahn Young:メソジスト神学大学外来教授、当時は、京都大学文学研究科招聘外国人学者)さんの論文「土着化神学の流れと再考 : 尹聖範、邊鮮煥、李正培を中心として」を掲載できなかったことである。この論文(翻訳)については、何らかの形で公にしたいと考えている。
 あるいは、この間に数回にわたって行われた韓国での研究調査についても、報告書ではまったく触れることができなかった。本ブログで概略を述べたにとどまっている。写真データについても、今後活用できればとは思うが、どうなるだろうか。

・科研費による研究は一つの区切りとなるが、研究は終わらない。
 以上の報告書に掲載できなかった研究からもわかるように、この研究計画はより大きな研究構想としては継続されるべきものであり、すでにその方向で研究は進みつつある。今後の構想についても、詳細を説明する機会があるかもしれないが(たとえば科研費などの外部資金による研究計画は、研究の内発的な要因だけではなく、さまざまな外的要因がからむことになり、予算が獲得できないとなんとも言えないところが大きい)、言語論・聖書論から、自然(自然神学・科学)と社会(社会科学)へという問題連関をめぐるものとなる見通しである。これに、そのときどきの仕事が絡み、研究は意外な展開を示すことにもなる。             

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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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