キリスト教関連書籍と電子化

 昨日のブログでは、ギリシャ語新約聖書の電子化についての記事を紹介したが、やはり昨日届いた、キリスト新聞2013.3.9にも、関連の記事(一面)「キリスト教書に電子化の波」が掲載されていたので、紹介したい。

 「キリスト教出版界に電子化の波が押し寄せるのも、もはや時間の問題」という状況において、積極的に電子化を模索する実例が紹介されている。
インマヌエル綜合伝道団体出版事業部では、「電子書籍制作・販売管理・コンテンツアドバイス・コンサルタントを担う部門」として「インマヌエルeブックス」を立ち上げた。紙媒体との購買者層が違いを意識した新しい伝道ツール、「より多くのい若い層に読んでほしいというのが、「電子化」に乗り出した最大の動機」とのこと。

・「キリスト教ネットメディア研究会」。キリスト教ネットメディア研究会については、本ブログでも以前に紹介したことがあるが、今回取り上げられたのは、「日本語で読めるキリスト教書をデジタル化し、共有財産とする」試みにである。すでに、ウィリントン・ウォーカーの『古代教会(キリスト教史)』がPDF化されDLマーケットを通じて無料提供され、「すぐ書房」の書籍のオンライン化再版の準備を進めつつある。

 おそらく、日本のキリスト教出版界にもデジタル化が大きな影響を及ぼすことになるのは、近未来の現実と思われる。信頼できる形での知の共有(公正で安価な)が促進されるならば、基本的に喜ばしいことである。これに資本の論理がからむと事態は必ずしも理想的な形では進まないことになるが。TPP問題はここでも影響を及ぼしかねない。
 また、以上とは別に、個人(特に研究者)が蓄積してきた書籍についても、共有可能な仕方で集積することを考える必要があると思われる。貴重なコレクションが分散しあるいは消滅するという事例は少なくない(わたくし自身においても、京都大学を退職後に今の研究室の書籍をどうするかという問題が生じることになる)。この場合にも、電子化は書籍・知の共有のツールになるかもしれない。この場合にも、著作権問題がからむことになるが。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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