ユダヤ教とキリスト教

 キリスト教はユダヤ教を母体にして生まれたと宗教であり、キリスト教を理解するにはユダヤ教についての一定以上の正確な知識が必要である。したがって、キリスト教研究においては、これまで繰り返しユダヤ教との関わりが問題になってきた。わたくしがたとえば京都ユダヤ思想学会に所属しているのはこうした研究上の理由を挙げることができる。
 先週の土曜日に北海学園大学のシンポジウムに招かれたことについては、すでに本ブログで数度にわたり取り上げたわけであるが(実は、あと一回、この関連の記事を掲載する予定である)、その際に、一冊の冊子をいただいた。それは、日本基督教学会・北海道支部で作成のものであり、テーマはずばり「ユダヤ教とキリスト教」である。北海道支部における着実な共同研究の成果として、ここに紹介したい。支部の存在意味は、それぞれ独自の研究活動を積み上げ、それを共有・公にし、次の世代の研究者を育てることにある。

日本基督教学会北海道支部
『ユダヤ教とキリスト教』(北海道支部公開シンポジウムの記録、2011.6.11、2012.6.9)
2013年3月29日。

1.レオ・ベックにおけるユダヤ教とキリスト教──共通コンテクストとしての歴史主義の問題(佐藤貴司)
2.モーゼス・マイモニデスの見たキリスト教とイスラム教(山我哲雄)

3.境域への眼差しとしての近代ドイツ宗教史──「キリスト教」「ユダヤ教」「ドイツ宗教」の隙間(久保田浩)
4.久保田先生のご講演(「境域への眼差しとしての近代ドイツ宗教史」)へのコメント(堀雅彦)

5.総括的コメント:ユダヤ教とキリスト教──今日この主題によって何が問われているのか(土屋博)

おわりに(安酸敏眞)

 北海道支部では、これまでのこうした統一テーマによるシンポジウムと講演を行ってきたが、今年度も次のテーマにおける企画が進みつつあるとのことである。こうした冊子の刊行を通して、研究成果が全国的に共有されることを期待したい。
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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