戦争・聖戦・正戦・非戦(3)

 キリスト教と戦争という言えば、聖書から古代の歴史的文脈に即した議論を避けて通ることは出来ない。こうした中で、次の紹介する文献は、キリスト教古代における戦争論の概要を知る上で、有益である。

J.ヘルジランド、R.J.デイリー、J.P.バーンズ
『古代のキリスト教徒と軍隊』
教文館、1988年(原書1985年)。

はじめに
緒言

一 歴史的イエスの時代の非キリスト教的背景と政治的状況
   キケロー
   ヨセフス

二 新約聖書の背景
   愛の要請の背景
   新約聖書と古代教会における軍隊についての比喩

三 テルトゥリアーヌス

四 雷軍団

五 ヒッポリュトス

六 オーリゲネース

七 外典福音書

八 ローマ軍の宗教

九 軍隊の殉教者たち

一〇 エウセビオス

一一 アンブロシウスとアウグスティーヌス

結論



訳者あとがき
文献表
索引

確認すべきは、「キリスト教徒がローマ軍に入る場合の問題点は平和主義ではなく、軍隊の宗教性であった」(156)。軍隊の宗教性とは重要な研究テーマであるが、いずれにせよ、キリスト教の公認から国教化への転換が、キリスト教に重大な思想的な問いを生じたことは明らかであり、現代に至る、問題状況は、ここの歴史的プロセスに規定され続けているのである。国教化後の時代状況で、キリスト教は、なおも正戦論に固執するのか。


  
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