脳科学と宗教との接点をめぐって(1)

 本ブログでは、これまで宗教と科学の関係論について議論を行ってきたが、原子力とともに脳科学は、現在の議論の重要なテーマとして位置づけることができる。しかし、その一方で、脳科学と宗教との接点は当初想定されていたほど明らかではない。脳科学が個人の心のレベルとどまっている限りは、議論の進展は困難と言わねばならない。おそらくは、個人と行動対とのシステムの区別と相互性を視野に入れた脳科学が求められているのである。その点で、次に紹介する脳科学の進展は注目に値するとように思われる。

藤井直敬
『つながる脳』
NTT出版、2009年。

はじめに──脳科学はヒトを幸せにできるか

序章 脳と社会と私たち
  脳科学と社会/脳科学者の絶望

第1章 脳科学の四つの壁
  技術の壁1/スケールの壁/こころの壁/社会の壁

第2章 二頭のサルで壁に挑む
  挑戦開始/個体内適応機能/スケールに立ち向かう/社会性脳研究の第一歩/脳の社会性を計測する/我慢するサル──抑制から社会性を考える

第3章 壁はきっと壊せる──適応知性の解明に向けて
  脳内の機能的なつながりを理解する/主観的な脳を客観的に理解する/社会的意思決定のメカニズムを解明する/脳機能からみた社会の仕組みを解明する

第4章 仮想空間とヒト
  〝賢い〟生き物はヒト以外にもたくさんいる/発達とココロ/仮想空間という実験場/仮想と現実の境界/やってみたいと思っている課題/身体の恒常性と脳機能計画/仮想空間の可能性

第5章 ブレイン-マシン・インターフェイス
  生物学と脳科学──脳内の情報を操作できるか/ブレイン-マシン・インターフェイス/BMI研究の最初の壁/ECoGという選択/初めてのデコーディング/転んでもただでは起きない/情報を操作する新しい脳科学──すながるっことで見えること

第6章 つながる脳
  ヒトと社会/幸せなヒト/リスペクトがつなげる世界

おわりに
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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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