南山宗教文化研究所の研究所報から

 南山宗教文化研究所は、宗教間対話やアジア・日本の宗教文化研究といった研究領域を中心に、さまざまな研究プロジェクトを実施するなど日本における宗教研究の重要なセンターとして存在してきた。

 わたくしも、これまでさまざまな形で南山宗教文化研究所のお世話になってきた関係で、『南山宗教文化研究所 研究所報』を送っていただいており(京都大学キリスト教学専修へのものとは別に)、先日、第23号・2013年が届いた。内容的には、「宗教文化研究所韓国訪問調査について」(粟津賢太)などわたくしの研究との関係で関心を引く報告が少なくなかったが、今回、特に興味深かったのは、次の報告(pp.13-29)である。

・大谷栄一『近代仏教という視座』を読む
  吉永進一・大谷栄一(編)
    オリオン・クラウタウ
    白波瀬達也
    林淳
    大谷栄一

これは、大谷栄一『近代仏教という視座──戦争・アジア・社会主義』ペリカン社、2012年を対象として、「仏教と近代」研究会の第2回例会(2012年9月29日、龍谷大学)で行われた書評会の報告である。「近代仏教」という視座は、本ブログの研究テーマにとっても参照すべきものであり、今回取り上げられた著書の副題(戦争・アジア・社会主義)は、本ブログの問題にそのまま重なるものである。

 この報告では、書評会の報告者の報告内容が、詳し目に掲載されており、また、報告者に対する著者の応答、フロアとの質疑なども、収録されており、書評会の概要がよく理解できるものとなっている。また、何よりも、この著書の主張・意義を読み取ることができた。

 書評会は、研究会活動でしばしば試みられるものであり、実際重要な共同研究の場となるべきものである。その点からも、この報告は参照べきものと言える。
 
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

LogosOffice

Author:LogosOffice
 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Translation(自動翻訳)
FC2カウンター
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR