マクグラスと弁証神学

 マクグラスは、日本でも比較的著名な現代のキリスト教神学者である。実際、言語圏を代表する(その視野と特定の伝統や立場を超える広さから見て)神学者の一人であり、その明解な論述と多産な仕事ぶり(一つの典型的な本の作り方と言える)は、注目に値するであろう。
 最新のマクグラスの著作で目立つのは、C.S.ルイスに関わる研究などであるが、これまでの科学的神学や自然神学の構想の射程を拡張する動きと解釈できるであろう。わたくしも、本ブログも、自然神学の射程の拡張という点ではマクグラスの問題意識を共有している。次の紹介する文献は、こうしたマクグラスの問題意識を端的に示すものと言えるかもしれない(タイトルからして、ルイス風といったところだろうか)。テーマは、キリスト教の弁証である。興味深いのは、そこで参照される思想家たちの顔ぶれであり、同じ英語圏でも、もしアメリカで同様の議論を行ったとすれば、別の議論の展開があり得るとも考えられる英語圏と言っても単純ではないということである。マクグラスは、善くも悪くも、哲学からやや距離を取っている、つまり、神学、キリスト教思想のフィールドを哲学という方向には拡張することが少ない。

 なお、目次紹介は、章レベルまでにしたい。

Alister E. McGrath,
Mere Apologetics. How to Help Seekers and Skeptics Find Faith,
Baker Books, 2012.

Introduction

1. Getting Started: What Is Apologetics?
2. Apologetics and Contemporary Culture: From Modernity
3. The Theological Basis of Apologetics.
4. The Importance of the Audience: Possibilities and Issues
5. The Reasonableness of the Christian Faith
6. Pointers to Faith: Approaches to Apologetics Engagement
7. Gateways for Apologetics: Opening the Door to Fatih
8. Questions about Fatih: Developing Approaches
9. Conclusion: Developing Your Own Apologetic Approach

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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
 なお、本ブログにもしばしばコメントが寄せられますが、多忙のため、原則として応答その他の取り扱いはいたしません。

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