解放の神学5

マルティン・ランゲ、ラインホールド・イプラッカー
『ラテンアメリカの民衆と解放の神学──迫害と殉教の中の希望の証人たち』
明石書店、1985年。

はじめに(カール・ラーナー)

Ⅰ パラグァイとボリビアの農業労働者
Ⅱ 中米の農業労働者
Ⅲ アマゾンの原始林
Ⅳ エクアドル高地
Ⅴ 死を宣告されているインディア
Ⅵ スラムという地獄
Ⅶ 知識人と一般民衆との連帯
Ⅷ 強い女たち
Ⅸ 司教を一人殺し、愛国者になれ
Ⅹ 司教たちも
Ⅺ 拷問の地獄のなかで

おわりに(ゲオルク・モーザー司教)


<日本の読者へのメッセージ>
一九八六年ノーベル平和賞をインディオの司教レオニダス・プロアーニョに!

あとがき

 旅行先からの記事のアップであったため、書名が欠けるなど、不完全な紹介になりました。 修正しました。
ラーナーの序言もめずらしい感じです。

解放の神学4

ホアン・マシア
『解放の神学──信仰と政治の十字路』
南窓社、1985年。

はしがき

第一章 二つのバチカン
第二章 下からの神学
第三章 宗教はアヘンか
第四章 場末に息づく聖書学
第五章 解放の神学の輪郭
第六章 解放の神学の二面性
第七章 解放の神学者たちを読む
 開発への疑問(コンプレン)、開発から解放へ(グティエレス)、教会観の再検討(ムニョス)、草の根の教会観(ボフ)、具体的なキリスト(ソブリノ)、社会分析の必要性(アスマン、ドゥセル、ボニーノ、リカルード)、民衆からの神学(スカノネ、ヴィダレス)、哲学者と解放(エヤクリア)、想像力を求めて(アルベス)、信徒のための神学(セグンド)
第八章 ローマと中南米のはざまで
第九章 疑問と課題

資料編
 『マーテル・エト・マジストラ』(一九六一年) 
 『パーチゥム・イン・テリス』(一九六三年)
 『現代世界憲章』(一九六五年)
 『ポブロールム・プログレシオ』(一九六七年)
 『平和について』(一九六八年)
 『オクトジェジム・アドヴェンイエンス』(一九七一年)
 『司教職と社会正義についてのシノドスの宣言』(一九七一年)
 『エバンジェリイ・ヌンチアンディ』(一九七五年)
 『社会の人間化と修道者』(一九七八年)
 『レデンプトール・ホミニス』(一九七九年)
 『プエブラ会議議決書』(一九七九年)
 『ラボーレム・エクセルチェンス』(一九八一年)

参考文献一覧

あとがき

 日本における解放の神学の紹介者の一人の著作で、解放の神学(ラテンアメリカの)の概要を知ることができます。また、資料編も便利です。

解放の神学3

 1985年は、日本において解放の神学が大きく認知されることになった年とも言えるが、この年、上智大学を会場に「解放の神学」をテーマとした国際シンポジウムが開催された(1985年11月29日~12月1日)。そして、翌年、このシンポジウムの紹介・報告として出版されたのが、次の文献である。

G・グティエレス、A・マタイス
企画:上智大学社会正義研究所
『国際シンポジウム 解放の神学』
明石書店、1986年。

オリエンテーション (アンセルモ・マタイオス)

●基調講演 part.1
 『解放の神学』──神について語ること (グスタヴォ・グティエレス)

●基調講演 part.2
 解放の神学はアジアの教会で可能か (アロイジゥス・ピエリス)

●分科会 part.1 聖書における解放
 聖書における解放 (宇佐美公史)
 聖書が告げる「解放」のメッセージ (堀田雄康)
 聖書理解の場 (粕谷甲一)

●分科会 part.2 「バチカンのとる Option for poor」
 バチカンのとる Option for poor (相馬信夫)
 「貧しい人々に対する優先的な選択」の意味 (グスタヴォ・グティエレス)
 豊かな社会と解放の神学 (酒井新二)

●分科会 part.3 南米における解放の神学
 南米における解放の神学 (恒川恵市)
 近代ラテン・アメリカの社会変動と「解放の神学」 (グスタボ・アンドラーデ)
 解放の神学を生んだ背景──ブラジルの例 (水野一)
 解放の神学の限界──政治的党派でないこと (グスタヴォ・グティエレス)

●分科会 part.4 アジアにおける解放の神学
 アジアにおける解放の神学 (山田経三)
 社会変革と宗教者たち──アジアの旅から (ルーベン・アビト)
 韓国の「民衆の神学」について (東海林勤)

共同の祈り (ルーベン・アビト/東海林勤)

●パネルディカッション 解放の神学と私たち
 解放の神学の日本人的課題 (磯村英一)
 日本における解放の神学の意義──軍国主義と経済主義 (恒花秀武)
 日本における「人間の解放」とキリスト者の役割 (中平健吉)
 自己中心の世界から貧しい人々への隣人へ (グスタヴォ・グティエレス)

あとがき (アンセルモ・マタイオス)

 グティエレス、ピエリスが、日本で公演を行ったことは記念すべき出来事と言える。

フェミニスト神学、補足4

 ドイツにおけるフェミニスト神学の展開について、現在の状況を調べるには、当然、まずWebを参照することになる。インターネット時代以前ならば(つまり、わたくしの学生時代には)、海外の神学の状況を把握するには、専門家に尋ねるか、自分で留学するしかなかった。しかし、Webレベルでも、一定の情報はすぐに得られる。
 たとえば、次のサイトである。

Evangelische Frauen in Deutschland
 次のような、サイトの説明がある。

EFiD ist die Stimme evangelischer Frauen in Kirche und Gesellschaft. Als Dachverband von 39 Mitgliedsorganisationen mit insgesamt rund 3 Millionen Mitgliedern ermutigt EFiD Frauen, in der heutigen Welt als Christinnen zu leben.

 また、ドイツにおけるファミニスト神学の歴史についても、簡単な説明が見られる。

 In den 1970er-Jahren gab es in der Evangelischen Kirche erste Studienprogramme zur Gemeinschaft von Frauen und Männern in der Kirche. 1988 wurde die Ökumenische Dekade „Kirche in Solidarität mit Frauen“ ausgerufen, es entstand hieraus eine starke Basisbewegung. 1991 erschien das Wörterbuch der Feministischen Theologie, in den 1990er Jahren wurden an Hochschulen Ringvorlesungen und bezahlte feministisch-theologische Lehraufträge etabliert. 1994 gab es dann die erste Professur für Kirchliche Zeitgeschichte und Historische Frauenforschung an der Theologischen Fakultät in Marburg, 2004 startete das >>> Fernstudium Feministische Theologie, 2006 erschien die >>> Bibel in gerechter Sprache.

 これ以外にも、当然と言えば当然であるが、ドイツあるいはヨーロッパでもフェミニスト神学の展開は顕著であり、しかも、問題を抱えていることもわかる。

AG Feminismus und Kirchen e.V.

European Society of Women in Theological Research (ESWTR)

などなど。
 あとは、まさにWebをたぐってゆけば、さまざまなものが見えてくる。
 

解放の神学2

 前回、梶村寿著『解放の神学』(清水書院)を取り上げたのに続いて、しばらく、わたくしの蔵書から、「解放の神学」に関わる文献を紹介することにします。G・グティエレス『解放の神学』(岩波書店)は古典的なものですが、日本語で読めるものとして、ほかにもさまざまな文献が存在します。
 日本の状況に関連づけたものとして、たとえば、次の二つの文献はほとんど同時期に出版されています。この時期は、日本でも解放の神学が注目されるようになった時期と言えるでしょう(先のグディエレスの邦訳も同年)。

1.ルーベン・アビト、山田経三
『解放の神学のい日本──宗教と政治の交差点から』
明石書店、1985年3月。

はじめに
第一部 ルーベン・L・F・アビト
   Ⅰ 解放の神学のは何か──その背景と展望をめぐって
   Ⅱ 解放の霊性──実践を照らす福音的視点
   Ⅲ 解放のイメージを求めて──現代日本社会の病理学から

第二部 山田経三
   Ⅰ 解放の神学と社会分析
   Ⅱ 労働の場の変革をめざして
   Ⅲ アジアの民衆が日本に問いかけるもの
   補論 解放の神学──その意味と課題

おわりに──宗教と政治の交差点

あとがき

2.伊藤義清、藤崎康夫、横山孝雄、土屋吉正
『解放の神学──日本からの視点』
燦葉出版社、1985年10月。

第一部 座談会「解放の神学」に向けて
  <出席者>
    伊藤義清(日本キリスト教団行人坂教会牧師)
    藤崎康夫(ルポライター)
    横山孝雄(マンガ家・ルポライター)
    土屋吉正(上智大学神学部教授)
      於、行人坂教会

第二部 プロムナード 座談会を終えて
  「ちむりぐさ」の営みとして (伊藤義清)
  朝鮮人の悲劇 (藤崎康夫)
  アイヌと「解放」 (横山孝雄)
  トリエル通信 (土屋吉正)

「解放の神学」年表

 この時期、日本における「解放の神学」の模索が行われた。しかし、この頃から、日本はいわゆるバブル期に突入することになり、国鉄分割民営化(1987年)、総評の解散(1989年)という仕方で、本来、「解放の神学」を支えるはずの基盤が日本では急速に失われることになる。    

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 これまで本ブログは、2013年度より2015年度まで科学研究費の交付(代表者・芦名定道)を受けて行われた研究を中心に、キリスト教思想研究に関わる情報を発信してきました。しかし、2016年度からの新しい研究プロジェクトに関連した事柄は、主に別のブログで取り扱うことにし、本ブログでは、これ以外の記事について継続的に内容を更新します(新しい科研に関するものも、記事の継続性の観点から一部はこちらでも扱います)。
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